燈籠じまい 不要となった燈籠の撤去。 春日灯籠・雪見灯篭・墓前灯籠・常夜灯等々 庭燈籠撤去の実況紹介

皆様こんにちは、6月27日月曜日、少しどんよりした曇り日ですが、雨の影響も無く工事を行っています。本日ご紹介の作業内容は、自宅庭園の庭燈籠が不要(邪魔になる)になった!片づけてもらえないか!、、、 墓じまいならぬ「灯籠じまい」のご相談を受けての撤去作業しましたのでご紹介します。
高さ3メートル30cm春日灯籠(上記写真) 3尺雪見灯篭(下記写真)

撤去に際しての車両は 2t吊りトラック1車、2トンダンプ1車、石材運搬車両1台、クローラー式クレーン1台 計4台車両 作業人員は3名でした。

土台は約20cm地下に埋まっており重量も台座だけで600KGあります。

まず、一番上の宝珠(擬宝珠)を外します。カートクレーン車を横付けしての作業。

吊りベルトを笠両端に掛け、重心バランスを取り吊り上げます。一番神経の要る作業になります。傘重さ400KG

次に火袋を外します。一番重量が少ないパーツ。一旦土間に仮置きします。重量150KG

次に、火受けです。下部は蓮華加工されてます。重量250KG

次に柱、土台座になります。土台座は下蓮華加工されています。重量は柱が500KG 土台座が650KG

跡地の処理として、穴凹になった部分には埋め土投入。川砂で表面を綺麗に引きならして終了です。

現在、日本家屋の減少(洋館建て家屋が主流となった)庭石、池、灯籠の造園需要が無くなり、撤去して駐車場や住宅リホームされるケースが視られます。燈籠は風水で云う縁起の良い石造物です。美しい日本庭園には景観として必須ですし、家をお守りする役目も有る様です。石材を扱う私どもとしましては感慨深く、石文化、強いては日本文化が無くなるのをとても懸念しております。