高陽墓苑(安佐北区落合南)寺岡石材工業の墓石メンテナンス。

お父様が亡くなったので「文字彫刻納骨お手伝いパック」をお願いしたいとの依頼がありました。施主様と一緒に現地調査したところ、完全に目地は取れており、仏石もグラつき気味で、台座や巻石の接合部分も口を開き水漏れもあり、墨も剥がれプラスチック花筒も劣化、地面に撒いてある玉砂利も土に埋まり芝が生えた状況でしたので修繕することとなりました。

まずお墓の花立などの備品は全て取り出して作業を開始します

一番上の仏石(竿石)は地切りして強力な免耐震ボンドを注入接着します。

基礎の巻石や土台の継ぎ目にもボンド注入して強化と水漏れ防止します。

玉砂利の半分以上が地面に埋まり芝や草が生えてますので、一旦玉砂利は回収して洗います。古い土も雑草の根っこや種が含んでますので除去します。

玉砂利は泥土で汚れているので水洗いして再活用します。

防草マサで地面を固めます。

地面が固まったら洗った玉砂利を巻きます

古い塩化ビニル製花筒からステンレス花筒に交換します

鍔付きなので花筒が取り出しやすくなりました 見た目も綺麗になります

文字墨が剥がれているので文字内を洗浄してから墨入れ処置をします

線香立ての土と燃え残った線香カスも取出し洗浄

新しい砂とステンレス線香立てを装着

長年の汚れと水垢が石表面に固着しているので匠の技で丹念にクリーニングします

クリーニングすると固着した頑固な水垢や汚れも見事に除去できました

継ぎ目の黒い帯状水垢もスッキリと除去します

クリーニングした後乾燥させマスキングテープを貼り、ボンド目地をします

目地が固まったらテープはがします。綺麗な目地となりました

30年前の古墓が、新品のように綺麗になりました。