広島市佐伯区石内の墓地にて、愛媛県産大島石にて8寸扉式カロートのお墓を建立。先祖代々のお墓の改葬を記し、こだわりの大島石製線香皿を作成

弊社のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。テラセキ代表の寺岡伸二です。広島市佐伯区石内にて、愛媛県産大島石(特級)にて8寸扉式カロートのお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!

 

広島市佐伯区石内 伊予石特級(伊予大島石)8寸扉式カロートのお墓

 

広島市内の大手会社ディーラーの経営者様と知り合う機会があり、その方からのご紹介いただきました。お父様が亡くなくなられたお客様でした。ご紹介くださった経営者様も以前に石内中央墓苑にお墓を移設された経緯があり、今回のお客様ももともと佐伯区内の山頂上付近に墓所があったものを、お父様のご生前から移設を検討されていたそうです。お客様は直接ご紹介を頂く以前に、霊園のことや弊社のことをお聞きになっていたそうで、直接霊園の方へご見学にお越しくださいました。その後、霊園内をご見学いただいてご相談を頂く運びになりました。

もともとのお墓は山の上にあり、たくさんの墳墓群や昭和後半に建てられた立派なお墓など、6,7基のお墓がありました。本来はそこへご納骨する予定だったようですが、墓所までお参りが大変なので、すべてのお墓をお墓じまいして新しく新規で霊園にお墓を建てるか、移設をするかということで、お父様がご生前にもお考えだったことを息子さんと残された奥様が引き継がれる形でお考えでした。そして今回ご家族でご相談された結果、山の上にあるお墓は全てお墓じまいをして、霊園内に新しいお墓を建てることになりました。

石は、国内産の良質の石がいいということで、香川県産の庵治石か、愛媛県産の大島石をお考えでしたが、最終的には大島石をお選びいただきました。大島石は国内でも有数の銘石で、青みがかったきれいな色合いと石目の細かいことが特長です。
また、ご先祖様のご遺骨もたくさんありましたので、広めの納骨室を確保することなど、お墓についての打ち合わせを重ねました。

その後、実際に工事に入り、完成したお墓がこちらです!

 

愛媛県産大島石(特級)を使用した8寸扉式カロートの墓石です。8寸は、棹石の幅を指します。カロートの上にお墓本体と花立て、供物台等を据え付けるタイプのお墓です。大島石の美しい石肌と青みの深い色合いがとてもきれいです! 大島石は、色あせず建立当時の色合いを保つことができ、逆に年月が経つと深みが出てより味わい深くなるという特長も持っています。長く安心してお参りいただける石材です。

正面文字は、ご宗旨が浄土真宗なので「倶会一処」と彫刻しています。左手には青石でできた物置石を配置しました。こちらも国産の自然石でお作りしたものです。お参りの際のお荷物を仮置きしたり、ちょっと腰をかけたりしてお使いいただけますので、足腰のご心配なお母様にもお使いいただければと思います。

 

たくさんのご先祖様のご遺骨を納めるスペースを確保するため、広い納骨スペースを確保することのできる扉式カロートのお墓をお選びいただきました。

また、お墓の手前には扉つきの蝋燭立て・香炉を設置しました。ガラス扉つきで、蝋燭の火が消えることなくお参りいただけます。

 

通常こういった蝋燭立て・香炉の中には、ステンレス製の線香皿をお付けするのですが、今回はお客様のこだわりで、中の線香皿も大島石で作ってほしいとおっしゃったので、大体のスケッチをいただいて弊社でこのような線香皿を特別にお作りしました。

 

浄土真宗ですので、お線香をせかせてお供えするタイプの線香皿です。白い寒水石を入れて仕上げています。内部は扉を開けないと見えにくいところですが、こうしたところにも高級な大島石を使用している、とても贅沢な、細部にこだわったお墓になりました。

 

墓誌の側面を、お墓後方から見たところです。かつてお墓があった所在地をこのように彫刻しました。お客様は、旧墓地の場所を記したプレートを別に作って設置したいと強く希望されていました。墓地内に別に作って設置するにはスペースや配置の問題で難しかったため、こうして墓誌の側面に彫刻して、ご先祖様から受け継いで来られたお墓のことを記録として残すことができました。

 

ご納骨の当日です。弊社では、実際に墓地に設置する前に工場で一度仮組みをして、検品や文字の書体やサイズ等の確認を経たのち、彫刻や施工に入ることにしています。今回も同じようにその工程を経て工事を行っていたのですが、完成した様子をご覧になったお客様は、前段階で予想していたよりも完成した実物の方が立派で素晴らしい!と感激してくださいました。線香皿の出来にも、お墓と同じくらいクオリティーが高いと大変喜んでいただけました。

ご納骨の日の頃はぐずついたお天気が続いていましたが、このときは晴天に恵まれ、「ご先祖様も喜んで晴天にしてくださったのかなあ」というお話しもされていました^^ こういったお仕事をしていると、大雨で納骨は無理かな・・・というような日でも、ご納骨のタイミングだけ急に雲がなくなって晴れ間が見えたりする奇跡的なこともたびたびあります。今回も、偶然かもしれませんが、ご先祖様が手助けくださったのかなあと感じるご納骨式でした。

今回は、お墓の完成をとても喜んでいただけたのがなによりうれしく、こだわりの詰まったお墓を真心こめてお作りして本当によかったなと感じるお墓作りでした。お客様のこだわりの大島石の線香皿の加工には5時間はかかりましたが^^; こだわりにお応えすべく、手間隙をかけた甲斐がありました。お父様や、ご先祖様にも喜んでいただけておりましたら幸いです。これからも末永いお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。お困りのことなどありましたら、いつでもお声かけください。