石の良し悪しの差は何なんですか? よくある質問の回答です。

7月29日金曜日、昨日もそうでしたが、茹だる様な暑さです。「何もしなくてもいいから、其処にじっとしときんさい」それでもじっと我慢出来ない息苦しい現場の作業。左手親指が攣って、右掌も痺れてきた、熱中症の前兆か!炎天下の作業は本当にしんどいです。もうひと踏ん張り、塩キャンディー舐めて奮闘しております!

さて、お盆前7月は、お墓についての関心が高まり相談件数も多いようです。お墓を購入する際、よくある質問で「石の(花崗岩)良し悪しは何ですか?そんなに差があるのですか?」って必ず問われます。そこで、一概には言えませんが、専門家として一般的な回答を致します。

向かって左手写真が愛媛県(伊予大島石並品)・右手が愛媛県(伊予大島石特級品)。

左手が黒龍石K19、右手が黒龍石特級K16細目

<石質の良い条件とは(花崗岩)>

①石が重い>軽い(耐久性)

②石が硬い>脆い(耐久性)

③石目粒(石英・雲母・長石)が細かい>粗い(美観)

④石目粒が揃っている>バラツキがある(美観)

⑤石色が濃い>淡い(美観)

⑥吸水率が少ない>多い(変色)

⑦錆が少ない>多い(変色)

⑧日光焼けが少ない>多い(変色)

左手が中国(623)、中央が中国(AG98)、右手が中国(213)

石のサンプルだけでは判断が付きません。屋外と屋内での見た目も異なります。墓所は屋根も無い無防備な環境です。年中雨風雪に晒され、外気の塵埃も付き、鳥の糞が付着、枯れた生花(花びら)が張り付き、日光(UV紫外線)に照らせれ、高温多湿寒暖差の影響があって硬い石も全て影響を受けます。そういった条件下であって良し悪し判断したのが長年の経験された石屋さんと思います。お墓にする石材は別格であり、庭石や土木工事で使用する石材とは使える歩留まり率が大きく違います。庵治石や大島石など採石した全体原石から吟味した僅か1~3%セント程度の石が墓石になるのです。美観良く耐久性の優れた石材(花崗岩/御影石)は人気があり需要もあります。当然埋蔵量(供給量)も少なくなり、よってお値段も高くなるのです。